北野異人館街・新神戸
《エキゾチックな坂道を歩く》
開港後の神戸で、外国人たちが居を構えた北野界隈。今も残る異国情緒を訪ねて、ブラリと歩くのが楽しくなるエリアです。
三宮から北野坂を北にまっすぐ上がれば 15~20分で異人館街へ。
新神戸駅を基点にするなら、北野遊歩道が絶好のアプローチです。
新神戸駅近くでは、ぜひ神戸布引ハーブ園/ロープウェイも訪れたい!
本格的な異人館巡りは、まずは北野広場横の北野観光案内所で情報収集を。
風見鶏の館や萌黄の館はすぐ目の前です。
各館共通券なども販売されており、お得な場合もありますので自分の滞在時間に合わせて選ぶのも良!
北野界隈は、国際色豊かな各国料理やおしゃれなカフェもいっぱいです。北野坂やパールストリートの街並みを眺めながらひと休みしましょう。
北野異人館街の西、山の手と港を結ぶトアロードは、かつて多くの外国人が行き交った道。神戸のハイカラ文化の発信地として知られています。北野工房のまちは、そんな神戸ブランドの数々を見て、買って、体験できる体験型工房。エキゾチックな散策にぴったりのスポットです。
風見鶏の館 【国指定重要文化財】
この館はかつて神戸に住んでいたドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏(G.Thomas)が自邸として建てた建物です。北野・山本地区に現存する異人館のなかで、れんがの外壁の建物としては唯一のもので、色鮮やかなれんがの色調、石積みの玄関ポーチ、2階部分のハーフ・ティンバー(木骨構造)など、他の異人館と異なった重厚な雰囲気をもっています。また尖塔のうえに立つ風見鶏はよく知られ、今では北野町の象徴として欠かせない存在になっています。
風見鶏はその名のとおり風向きを知る役目を持っていますが、雄鶏は警戒心が強いことから魔よけの意味や、またキリスト教の強勢を発展させる効果があるといわれてきました。
旧トーマス邸は、1階に玄関ホール、応接間、居間、食堂、書斎があり、2階は夫妻の寝室、子供部屋、客用寝室、朝食の間などがあります。室内の意匠は、部屋によって変えていますが全体にドイツの伝統様式を採り入れながら、19世紀末から20世紀初頭にかけての新しい藝術運動(アール・ヌーヴォー)の動きを感じさせるものがあります。1階各入り口扉に付いている把手金具に、アール・ヌーヴォー風の装飾がつき、玄関ポーチの柱頭飾り、応接間のシャンデリア、書斎腰板の風刺画などにその傾向が伺えます。
また食堂は中世城館風の天井小梁、飾り戸棚、暖炉飾りなど見ごたえのある意匠をみせています。
建物の設計に当たったのはドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデ(G.de Lalande)で、明治30年代後半から大正初期にかけて日本で活躍した有能な建築家でした。
この館は、昭和58年12月より昭和60年3月にかけて本格的な保存修理を行い、復原できる所は可能な限り元の姿に戻しています。
【建築主】ゴッドフリート・トーマス 【建築年代】明治42年頃
【構造規模】木造2階建て、外壁れんが張、半地階塔屋付、寄棟造、スレート葺
1階:230.14㎡ 2階:230.60㎡ 計:891.03㎡ (含 地階、屋根裏部屋 430.29㎡) 敷地:607.30㎡
【入館料】大人500円 【休館日】2月・6月の第1火曜日 【開館時間】9:00~18:00(通年)
【風見鶏の館】と【萌黄の館】の2館共通入場券は大人650円になります。
萌黄の館 【国指定重要文化財】
(小林家住宅・旧シャープ邸)
大きな楠の木に囲まれた「萌黄の館」は、明治36年(1903)にアメリカ総領事ハンター・シャープ氏の邸宅として建築されました。木造2階建て、下見板張りの異人館で、2つの異なった形のベイ・ウインドー(張り出し窓)を始め、アラベスク風模様が施された階段、重厚なマントルピースなど、贅沢な意匠が随所に見られます。その後、昭和19年(1944)に小林秀雄氏(元神戸電鉄社長)の住宅になりました。
昭和55年(1980)に国の重要文化財に指定され長らく”白い異人館”と呼ばれていましたが、62年(1987)からの修理で建築当時の淡いグリーンの外壁に復元されて、この名が付けられました。2階のベランダからは、神戸の市街地が見渡せる素晴らしい眺望が広がります。
【建築主】ハンター・シャープ 【建築年代】明治36年(1903)
【構造規模】木造2階建、寄棟造、桟瓦葺
1階:192.91㎡ 2階:190.43㎡ 計:383.34㎡ 敷地:803.66㎡
【入館料】大人400円 【休館日】年中無休 【開館時間】9:00~18:00(通年)
【風見鶏の館・萌黄の館2館券】 650円
うろこの家・うろこ美術館
うろこの家
神戸で最初に公開された代表的な異人館です。外壁の天然石スレートが魚の鱗のように見えることから【うろこの家】と呼ばれています。お庭のガーデン・ハウスでティータイムをお楽しみください。
うろこの美術館
北野の小さな美術館。トロワイヨン、キスリング、ビュッフェなどの西洋絵画と、神戸画壇の巨匠「堀江優画伯」の作品を展示。3階展望ギャラリーは神戸の街を一望できるお薦めスポットです。
入館料:1,050円(単館パス)
※うろこの家ではクリスマス前にその年に話題になった「世相サンタ」の飾り付けが登場します。
山手八番館
英国チューダー様式の外観が目を引く異人館です。西洋・東洋の彫刻コレクションは見応え充分。
ローマ神話に由来すると伝えられる、不思議な「サターンの椅子」を尋ねて来る人も後を経ちません。
入館料:550円
北野外国人倶楽部
この異人館の設えは、神戸港開港当時の居留者の会員制倶楽部をイメージしています。ノスタルジックな館内からエトランゼ達の華やいだ談笑が聞こえてきそうです。
レンタルドレスでの記念撮影は大好評(待ち時間がある場合も)
入館料:550円
坂の上の異人館
一時、中国領事館として使われていたこともある。北野では珍しいオリエンタルテイストの異人館です。
中国の明朝・清朝の古美術とモダニズムの調和した世界をお楽しみください。
入館料:550円
神戸トリックアート 不思議な領事館・ユーロコ
神戸トリックアート 不思議な領事館
旧巴奈馬領事館が、ヨーロッパの騙し絵を進化させた「トリック・アート」のテーマ館として生まれ変わりました。
観て・触って・写真を撮って・遊ぶ・・・・・
摩訶不思議な異人館を体験できる人気の館です。
入館料:800円
ユーロコ
小さなお土産屋さんにユニークな商品満載です。
チケット販売所にもなっています。
英国館
異国情緒溢れるコロニアル様式の異人館です。
2階には本邦初公開、ロンドンの「名探偵シャーロック・ホームズの部屋」が再現されています。
ホームズの衣装も無料で借りれて、撮影のスポットも満載。
Pub King of Kings
夕方5時から、古く良き時代の倫敦パブがオープンします。
入館料:750円
洋館長屋(仏蘭西館)
この左右対称の建物は当時外国人向けのアパルトマンでした。
館内のエミール・ガレ、ルネ・ラリックやドーム兄弟などのアールヌーヴォーの花形作家たちのガラス工芸品は必見。他にも船旅全盛期の古いルイ・ヴィトン社のトランクなども興味深い仏蘭西の香りのする異人館です。
入館料:550円
コーベニア
異人館オリジナルグッズや神戸らしいアイテムがズラリ。
自分だけのお気に入りを見つけましょう・
ベンの家
英国人狩猟家のベン・アリソン氏の旧居で、最も古い異人館の一つです。氏が世界中を旅して収集した剥製のコレクションが飾られています。中でも3mはあるホッキョクグマは圧巻!男のロマン溢れる異色の館です。
入館料:550円
※各館単体でも入館できますが、共通入館券も販売されています。
山手の異人館を。北野通りの異人館を。自分にあった廻り方をしてください。
3館特選入館券:大人1400円 5館特選入館券:大人2100円 8館特選入館券:3000円(無料ドレスサービス付き)
上記異人館は、うろこの家グループになります。お問い合わせは ☎0120-888-581
異人館 パワースポット
猪の銅像「ポルチェリーノ」
このブロンズのオリジナルは、ルネッサンス期後期の彫刻家ピエトロタッカによって製作され、フィレンチェのメルカートヌオヴォにあります。
猪の鼻を撫でると幸運に恵まれるとして古くから親しまれています。
(うろこの家)
サターンの椅子(サートゥルヌスの椅子)
一見、不気味な彫刻に飾られたこの椅子は、ローマ神話の農耕神サターン(サートゥルヌス・ギリシャ神話ではクロノス)の椅子と呼ばれています。
豊穣をもたらす神の名に因み「願い事が実り叶う椅子」と伝えられています。
向かって右側が女性用、左側が男性用とされ、座ってお願い事をすると叶うといわれています。
(山手八番館)
”香りの家”オランダ館
旧ヴォルヒン邸
昭和初年に建てられた、木造2階建の寄棟造で、ドイツ壁と呼ばれる外壁モルタル吹付や、モルタル壁の煙突は、当時のままを再現しています。
扉につけられた真鍮の丸い取手、緑にふちどられた木枠のよろい窓も、昭和初期の異国のノスタルジアをただよわせ、伝統的保存建造物群として、神戸市教育委員会より指定されています。
また、2階の窓からは、北野の街並が見え、北野異人館の象徴ともいうべき風見鶏の館が、さながら異国の主人を想うように夕べの空にシルエットとして浮かびあがり、私たちのイリュージョンの世界へ誘います・。
デンマーク館
館内に一歩足を踏み入れると、そこは北緯55度北欧の玄関口デンマークの真っ只中。
1階のバイキングコーナーでは、中世の歴史に名を馳せたバイキングのデンマーク建国のたくましい息吹がたっぷり。
2階のアンデルセンコーナーでは、ファンタスッティックなおとぎ話のあたたかさ、やさしさを・・・・・。
デンマークハウスでは、訪れる皆さんに、居ながらにして北欧を満喫していただくため館内いっぱいに夢を盛り込まれています。
オーストリアの家
長い歴史とすばらしい文化に培われたオーストリアは、ヨーロッパ大陸でもっとも美しい国と世界中の人々に親しまれています。
ここオーストリアンハウスでは、すばらしい国オーストリアの18世紀代の文化と生活を偉大な作曲家モーツァルトの生家を通して皆さまにご紹介しています。
モーツァルトゆかりの品々を当時の生活形態のままに展示し、彼の「誕生の部屋」や後世に残る数々の名作を生んだ「創作の部屋」など、そっくりそのまま再現しています。
あなたもモーツァルトの暮らしとその創作活動を通して、オーストリアの文化の一端に触れることができます。
※上記3館のうち2館は、テーマ館です。
3館割引券:1300円
神戸北野異人館街・パリモンマルトル地区 友好交流展
モンマルトルの丘の画家たち
神戸北野美術館
神戸北野美術館は、歴史的建造物である明治31年(1898)築の旧アメリカ領事館官舎を館施設としています。
1898年に建設された異人館で、戦後は1978年までアメリカ領事館官舎として使用されました。1995年の阪神・淡路大震災の翌年から神戸北野美術館として開館しています。
絵本作家永田萌の原画作品の常設展示をリニュアルし、2011年4月より「モンマルトルの丘の画家たち~神戸北野異人館街・パリ市モンマルトル地区 友好交流展~」を開催しています。
神戸北野異人館街の文化や歴史を紹介すると共に、その魅力を発信する美術館です。
【入館料】大人500円 【休館日】不定休・要問合せ 【開館時間】9:30~17:30 ☎ 078-251-0581
※喫茶軽食営業有
北野工房のまち
旧北野小学校は、明治41年(1908)に開校した歴史ある小学校でしたが、児童数の減少により平成6年(1996)に閉校になりました。旧校長室には思い出の品々を展示し、その87年の歴史を紹介しています。
その廃校になった校舎(1931年築)を利用して、平成8年(1998)に『北野工房のまち』が誕生しました。
神戸ブランドを“買って・食べて・体験して遊ぶ”レトロでモダンな空間で楽しめる「体験型工房」です。洋菓子や靴、工芸品など20余りの工房で、職人(マイスター)の技を間近で体験できます。
【入館料】無料 【休館日】不定休・年末年始 【開館時間】9:30~18:00(通年)
スターバックス/神戸北野異人館
登録有形文化財である2階建ての洋館
北野物語館は、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅で、建築当初は米国人が所有していたものです。
1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災の被害を受けた後、取り壊される予定でしたが、神戸市が建物の寄贈を受けた上で解体・部材保管し、その後、民間事業者に部材を譲渡して、平成13年に現在地に再建・移築されたものです。
元々の建物を残し、当時を感じることができる建具やフローリングを活かしながら、ラウンジ、ダイニングルーム、ゲストルームなどの各部屋に合わせた調度品を配置していますので、部屋ごとに趣の異なる空間をお楽しみいただけます。
【営業時間】08:00~22:00 ※不定休 ☎ (078)230-6302
神戸牛丼 広重
東灘で19年間イタリアンを営んだ熟練シェフのお店。神戸牛100%の牛丼店。淡路産たまねぎとともに柔らかく煮込む牛バラに、注文ごとに割り下で炒め煮する肩ロースの2種が載った贅沢牛丼がお手ごろな価格で味わえる。並1,100円、大盛り1,200円。
神戸市中央区中山手通1丁目22-21、前川ビル1F (11:00~15:00、17:00~23:00※なくなり次第終了)