2022年7月16日(土)より開催される「フェルメールと17世紀のオランダ絵画展」が大阪市立美術館で開催されるにおよび、前日の15日、メディアセッション・プレス内覧会が開催されました。
17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作。1979年のX線調査で壁面にキューピットが描かれた画中画が塗りつぶされていることが判明し、長年、その絵はフェルメール自身が消したものと考えられてきました。しかし、その画中画はフェルメールの死後何者かの手によって消されたという最新の結果報告が、2019年に発表されました。そして大規模な復興プロジェクトによってキューピットの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった《窓辺で手紙を読む女》を所蔵するドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いでの世界初公開です。
その他、レンブラント、メツー、ファン・ダイスダールといった17世紀オランダを代表する画家たち……ドレスデン国立古典芸術館が誇る名品が約70点が展示されています。
内覧会の折には音声ガイドのナレーションを務めた女優・小芝風花さんが、修復後のフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》の前に登場。
「音声ガイドの収録の時は、みなさんそれぞれが作品に抱く思いや感想を邪魔しないように、自分の感情を押し付けないように気をつけました。無機質になりすぎずに話すということが、少しむずかしかったです。
《窓辺で手紙を読む女》は修復前と修復後との印象が全然違いました。隠れていたキューピットも、こんな鮮やかな色で描かれていたんだと思い、私は修復前も後も両方好きです。作品に描かれている、窓に映っている女性の横顔が手紙を読んでいる女性本人ではなく、おばあさんのような気がしたので、手紙の内容が悲しい事や訃報が届いたのかと思いました。でも、修復後の”キューピット”が現れた作品を見たら、このお手紙はラブレターかな?と印象が変わりました。
絵画に詳しくなくても、音声ガイドを聴きながら作品を観ると新たな”気づき”#もあって展覧会を楽しめます。ぜひ!音声ガイドもご利用ください(笑)」
展覧会オリジナルグッズ
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」とミッフィーが「手紙」をテーマにコラボ!
「手紙を読むミッフィー」は《窓辺で手紙を読む女》をモチーフに、そして「手紙 を書くミッフィー」は、手紙を書いているミッフィーをモチーフにそれぞれぬいぐるみに なりました。その他にも「手紙」をテーマにした様々なグッズの販売も