今年で14回目となる日本最大の高校華道コンクール「Ikenobo 花の甲子園 2022」全国大会が、11月13日、華道発祥の地・六角堂となりの華道家元池坊会館(京都市中京区)で開催されました。
「Ikenobo 花の甲子園」は高校でいけばなを学ぶ生徒3人がチームを組み、作品を披露する公開コンクール。8月~9月に 開催された(新型コロナウィルス感染予防のため)「リモート.地区大会」が行われ、エントリーした全国150チームの中から選抜されました。今回、全国8地区(北海道/東北/関東(校数の規定により2校)/北信越/東海/近畿/中・四国/九州)の代表9チームが京都に集い、全国大会の発表課題「Flower of Life」をテーマに日頃の活動の成果を競いました。
優勝は群馬県立桐生高等学校の華道チーム「乙女桜」が、準優勝に京都市立西京高等学校「花咲姉さんズ」、3位に広島市の安田女子高等学校「On fleek」がそれぞれ受賞しました。
全国大会では、各校が一点選んだ花材を持ち込み、残りは生け込み前に発表された花材、花器で臨み、チームひとり10分、合計30分のリレー方式で行い、各チーム3分間の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。
優勝した桐生高等学校のテーマは、大会テーマである「Flower of Life」、3人とも高校に入って華道を始めたばかりということですが、3人が協力し合い、素敵に花を生けこみました。同チームが持ち込みで選んだ一点の”ニューサイラン”を丸く大きな円にして、その中にピンクのバラやカスミソウでコンパクトにまとめています。「練習した成果が出てよかったです。命をくれた花=生きがいという思いで、持ち込んだ緑と白の線がとてもきれいなので、ピンクのバラと足元を白いカスミソウでまとめてみました。それぞれの花に、それぞれ違った形の幸せがあることを花に込めました」と話してくれました。
優勝校:群馬県立桐生高等学校「乙女桜」
準優勝校:京都市立西京高等学校「花咲姉さんズ」
広島市:安田女子高等学校「On fleek」
また、6月21日に「Ikenobo 花の甲子園 2022」のアンバサダーに就任したNMB48の塩月希依音さんは、その後、華道家元池坊のおけいこに通い、この日、「初傳」のお免状を取得しました。また当日に生けた作品を披露しました。